爆速イノベーション 2018 10 28

 中国企業は、考えながら走る。
日本企業は、走る前に考えるが、
考えすぎて前に進まない。

書名 二〇二五年、日中企業格差
著者 近藤 大介  PHP新書

 早速、引用から始めましょう。
以下、引用です。
「鴻海に買われたシャープは、なぜV字回復を果たしたのか」
 シャープを完全復活させた台湾人の戴正呉社長は、
「会議で決まったのは、次の会議日程だけ」と揶揄された、
スローな社風を改善し、即断即決体制を整えたのだ。
 無責任体質とスピードの遅さは、
著者が北京で日中ビジネスに携わっていた時代に痛感していた、
日本企業の「二大弱点」と言えた。
 日中間の商談の場で、
日本側は、よく「○○のことは、わが社で了承されました」と発言する。
 すると、すぐに中国側から、
「それは、社長が決めたということですね?」と突っ込みが入る。
(日本側)「いえ、経営会議で了承されたのです」
(中国側)「社長が決めたのでしょう?」
(日本側)「ですから、会議で了承されたのです」
この堂々巡りである。
 両方の通訳をする著者は、感情を入れず、
逐語訳を心掛けているが、内心は中国側に同情したい気持ちだった。
(引用、以上)
 このようなことは、アメリカも言っています。
アメリカも、似たような不満を持っています。
 日本企業の場合は、「社長」はいなくて、
「集団指導体制」ようなものなので、仕方ないと思います。
 さて、経済評論家によると、
世界において、株式の時価総額ランキングは、
この20年間で、いや、この10年間で、
すっかり入れ替わったというのです。
 しかし、日本においては、
株式の時価総額ランキングは、
この20年間で、いや、この10年間で、
ほとんど変わっていないという。
 世界は、この10年間で激変しました。
しかし、日本は、変わっていません。
 伝統を守ることは重要なことですが、
それは、京都や鎌倉ような古都を守ることであり、
社風や企業文化が「古都」になってはだめです。
 今や、アメリカ企業も中国企業も、
爆速イノベーションで突進しています。
 今、世界は、こうなっています。
あなたの前に道はなく、あなたの後に道はできる。
 経営学の本を読んでいては間に合わない時代です。
あなたが経営学の対象となる存在になる必要があるのです。
































































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